車が冠水・水没したらどうする?自分でできること・やってはいけないこと

車の修理・買い替え
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車が冠水・水没したときは、水が引いた後でもすぐにエンジンをかけないことが重要です。

車内まで水が入った車は、電装系のショート、エンジンやブレーキの異常、漏電などが起きている可能性があります。まず人の安全を優先し、車は自己判断で動かさず、ロードサービスや販売店・整備工場へ相談してください。

この記事で分かること

  • まだ車内にいるときの行動
  • 水が引いた後に自分でできること
  • 自分でやらない方がよいこと
  • ロードサービスや修理工場へ伝える情報
  • 点検後に修理・買い替えを判断する流れ

まず状況別に行動する

図解|車が冠水したときの基本行動

① 人の安全を最優先して避難する
② 水が引いてもエンジンをかけない
③ 安全な場所から浸水状況を撮影・記録する
④ ロードサービス・販売店・整備工場へ相談する
⑤ 点検と修理見積りを取る
⑥ 修理・買い替え・売却を比較する

車よりも人命が最優先です。道路が冠水している最中に、車を守るため水の中へ戻る必要はありません。

まだ車内にいて水が入ってきた場合

走行中に冠水し、車内まで水が入ってきた場合は、そのまま走り続けようとせず避難を優先します。

  • 安全に停止できるなら車を止める
  • エンジンを停止する
  • シートベルトを外し、脱出に備える
  • 窓やドアから安全に脱出できるうちに避難する
  • 窓やドアが開かない場合に備え、緊急脱出用ハンマーを使用する

冠水した道路では水深だけでなく、流れ、段差、側溝、外れたマンホールなどを確認できないことがあります。車外へ出る場合も、足元を確認しながら避難してください。

車を助けようとして危険な場所へ戻らない

水位が上昇している場所、流れのある場所、河川付近などでは、車両の確認より避難を優先してください。

水が引いた後に自分でできること

水が引いた後は、修理を始めるのではなく、まず「状態を記録して専門家へ伝える準備」をします。

1.安全な場所から写真・動画を残す

可能であれば、次の状態を撮影しておきます。

  • 車全体
  • 車の周囲
  • タイヤやドア付近に残った水位・泥の跡
  • 車内への浸水状況
  • シートやフロアの濡れ方
  • 流入した泥やごみ
  • 車両の損傷箇所

写真は修理工場へ状況を説明するときだけでなく、保険会社へ事故状況を伝える際にも役立ちます。

2.どこまで水が来たか記録する

図解|どこまで水が来たかを記録する

ダッシュボード付近
シート付近
フロア付近
タイヤ・車体下部

※この水位表示は、故障の程度や「ここまでなら安全」を判断する基準ではありません。水や泥の跡がどの位置まで残っているかを記録し、ロードサービスや整備工場へ浸水状況を伝えるための目安として使います。

シート付近座面・シートレール周辺まで濡れていないか確認・記録する
フロア付近床やカーペットに水・泥の跡がないか確認・記録する
タイヤ・車体下部タイヤやドア下部に残った水位・泥の跡を確認・記録する

重要:この区分は故障の程度や「ここまでなら安全」を判断する基準ではありません。車種・浸水時間・水質などによって影響は異なるため、ロードサービスや整備工場へ状況を伝えるための記録として使います。

※この図は状態を伝えるための目安です。「この高さなら安全」「この高さなら修理可能」という基準ではありません。車種・浸水時間・水質などで影響は変わります。

「車が水没した」だけでは状態が伝わりにくいため、水位の目安を記録します。

3.車両情報を確認する

安全に確認できる範囲で、ロードサービスや修理工場へ伝える情報をまとめます。

図解|自分でできること・やらないことの境界

自分でできる

  • 安全な場所から撮影
  • 水位や泥の跡を記録
  • 車両情報を確認
  • ロードサービスへ連絡

自分でやらない

  • エンジン始動
  • 通電目的の操作
  • 無理な自走
  • 危険な場所へ戻る

専門家へ任せる

  • 電装系の点検
  • エンジン・吸気系の点検
  • ブレーキの点検
  • HV・EVの高電圧系統

冠水後に自分でやらない方がよいこと

冠水車では「動くか試してみる」という行動が故障を悪化させる可能性があります。

やらない方がよいこと 理由
エンジンをかける 吸気系への浸水や電装系の異常がある状態で始動すると、故障を悪化させる可能性がある
エンジンボタン(プッシュボタン)を押す 水が引いた後でも始動操作はせず、点検を受ける
何度も始動を試す 「一度でかからなかったからもう一度」と繰り返さない
自走して修理工場へ向かう エンジンだけでなくブレーキや電装系にも異常が生じている可能性がある
HV・EVの高電圧部分に触れる 感電などの危険があるため、専門家へ任せる
水が残る場所へ車を見に行く 増水、流れ、側溝など車以外の危険がある

バッテリー端子は自分で外した方がいい?

冠水車では漏電や火災への注意が必要です。一方で、車種によって構造が異なり、ハイブリッド車やEVには高電圧系統もあります。

そのため、車に詳しくない人が冠水車のボンネット内へ手を入れて作業することはおすすめしません。特にHV・EVはむやみに触らず、ロードサービスや販売店へ相談してください。

安全な作業方法を理解している場合でも、周囲に水が残っている、車両が不安定、バッテリー周辺まで浸水しているなど、安全を確保できない状態では作業しないでください。

ロードサービスへ電話するときは何を伝える?

次のように伝えると状況を説明しやすくなります。

連絡例

「○○という車です。大雨で冠水しました。現在は水が引いています。水は○○付近まで来ており、車内は○○まで濡れています。浸水後はエンジンをかけていません。現在地は○○です。自走せず点検できる場所まで運びたいです。」

分からない項目は無理に確認する必要はありません。「確認できない」と伝えれば十分です。

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冠水した車は見た目が乾いても点検する

水が引き、車内やエンジンルームが乾いて見えても、安全に走行できるとは限りません。

冠水では、エンジンだけでなく次のような部分へ影響する可能性があります。

特に海水や塩分を含む水に浸かった場合は、腐食や電気系統のトラブルにも注意が必要です。

点検後は「修理するか」を見積りで判断する

図解|点検後の判断フロー

故障箇所と修理見積りを確認
保険の補償・自己負担額を確認
年式・走行距離・車両価値・今後の使用年数と比較
修理/買い替え/現状売却から選ぶ

冠水したから必ず廃車、あるいは乾いたから修理不要、とは判断できません。

まず点検を受け、故障箇所と修理見積りを確認します。そのうえで、次の項目を比較します。

修理費が高額になった場合は、修理だけを前提にせず買い替えや現状売却も比較します。

車は修理と買い替えのどちらが得?費用と判断基準を解説

冠水車の修理費と修理・買い替えの判断については、別記事で詳しく解説します。

今後に備えて車内に用意しておきたいもの

大雨は走行中に突然発生することがあります。普段から次のものを準備しておくと安心です。

緊急脱出用ハンマーは、車種によって割りにくいガラスが使われている場合があります。購入・設置時には、自分の車で使用できる位置やガラスを取扱説明書などで確認しておきましょう。

まとめ

車が冠水・水没したときは、車を動かすことよりも人の安全を優先します。

「動くか試す」のではなく、「記録して、相談して、点検してから判断する」ことが冠水車では重要です。

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