車検切れの車を動かす方法は?仮ナンバー・積載車・陸送費用を比較

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車検が切れた車は、そのまま公道を走ることができません。

整備工場や運輸支局へ移動させる方法としては、条件を満たして仮ナンバーを取得する方法、積載車や陸送業者へ依頼する方法、売却先に引き取りを依頼する方法があります。

どの方法が適しているかは、車が安全に走れる状態か、自賠責保険が有効か、移動の目的と距離、今後もその車に乗る予定があるかによって変わります。

この記事では、車検切れの車を動かす方法、仮ナンバーの条件、積載車・陸送との違い、費用を比較するときのポイントを解説します。

最初に確認してください

車検切れの車を仮ナンバーなしで公道走行させてはいけません。また、水温警告灯、ブレーキ異常、タイヤの損傷、重大な異音などがある車は、仮ナンバーを取得しても自走させず、積載車などを手配してください。

車検を取り直すか迷っている場合

車検、整備、陸送にかかる総額を確認する前に、現状の査定額も調べておくと、継続使用と売却を比較しやすくなります。

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車検切れの車を動かす主な方法

車検切れの車を移動させる主な方法は次のとおりです。

方法 向いている状況 主な注意点
仮ナンバーを取得して自走 車が安全に走れ、検査や登録など許可対象の目的で移動する 自賠責保険、目的、期間、経路などの条件がある
積載車・キャリアカー 車が故障している、自走させたくない、遠方へ運ぶ 距離、車両状態、積み込み条件で料金が変わる
陸送業者へ依頼 購入・売却・保管場所変更などで車を運ぶ 車検切れや不動車に対応できるか事前確認が必要
整備工場の引き取り 車検や修理を依頼する工場が決まっている 無料とは限らず、搬送費がかかる場合がある
買取業者の引き取り 車検を取り直さず売却する 査定額と引き取り・手続き費用を確認する

車検を取り直して乗る予定なら、仮ナンバーまたは積載車で整備工場や検査場へ運びます。

今後乗らない場合は、車検や整備費を支払う前に、現状のまま引き取り可能な買取業者へ相談する方法があります。

車検切れの車はそのまま公道を走れない

車検の有効期間が満了した車は、公道を走行できません。

自宅の敷地内で移動することと、公道を走行することは分けて考える必要があります。駐車場から道路へ少し出すだけでも、公道を走れば無車検運行になる可能性があります。

自賠責保険も切れている状態で走行すると、無車検に加えて無保険運行の問題も生じます。

「整備工場が近いから」「深夜なら交通量が少ないから」と、そのまま運転してはいけません。

仮ナンバーとは

仮ナンバーは、正式には自動車臨時運行許可番号標と呼ばれます。

未登録車や車検切れの車を、検査や登録などの限られた目的で一時的に運行するため、市区町村などから貸し出される赤い斜線入りのナンバープレートです。

自由に車を使用できる制度ではありません。運行目的、期間、経路が限定されます。

仮ナンバーを利用できる主な目的

一般的には、次のような目的で臨時運行許可を申請します。

  • 車検を受けるため検査場や整備工場へ移動する
  • 新規登録や再登録のため運輸支局などへ移動する
  • 検査・登録に必要な整備のため工場へ移動する
  • ナンバープレートの再交付など、認められた手続きのために移動する

ドライブ、買い物、通勤、試乗、単なる保管場所の変更など、制度の目的と認められない運行には利用できません。

許可される目的は自治体や具体的な状況によって確認が必要です。申請前に、申請窓口へ目的と経路を伝えて確認しましょう。

仮ナンバーの申請に必要なもの

必要書類は自治体によって細部が異なりますが、一般的には次のものを準備します。

  • 自動車臨時運行許可申請書
  • 車検証、一時抹消登録証明書、登録事項等証明書など車両を確認できる書類
  • 運行期間中に有効な自賠責保険証明書の原本
  • 運転免許証など申請者の本人確認書類
  • 申請手数料
  • 出発地、経由地、到着地が分かる情報
  • 運行日と運行目的が分かる情報

会津若松市では、運行日の当日または前日の申請が原則で、手数料は1件750円と案内されています。ただし、制度や手数料は自治体により異なるため、実際に申請する市区町村の最新情報を確認してください。

自賠責保険が切れている場合

仮ナンバーを申請するには、運行予定期間をカバーする有効な自賠責保険が必要です。

車検と同時に自賠責保険も切れている場合は、先に保険会社や代理店などで加入手続きを行います。

保険の始期や終期によっては、予定する運行日をカバーできないことがあります。仮ナンバーの申請前に、有効期間を確認してください。

仮ナンバーを取得しても、自賠責保険の有効期間外には走行できません。

仮ナンバーの期間と経路

臨時運行許可の期間は、目的達成に必要な最小限の日数で設定され、上限は原則5日です。

申請した出発地、経由地、到着地を結ぶ合理的な経路で使用します。

許可証と仮ナンバーを受け取ったら、指定方法で車両の前後へ確実に取り付け、許可証を携帯します。

使用後は、自治体が指定する期限までに許可証と仮ナンバーを返却します。返却が遅れたり紛失したりすると、処分や弁償の対象になる可能性があります。

仮ナンバーならどの車でも自走できるわけではない

仮ナンバーは、公道走行を一時的に許可する制度です。車の安全性を保証するものではありません。

次のような状態では、自走を避けて積載車などを利用してください。

  • ブレーキが正常に効かない
  • タイヤがひび割れている、空気が抜けている
  • ハンドル操作に異常がある
  • 冷却水やエンジンオイルが大量に漏れている
  • 水温警告灯や油圧警告灯が点灯している
  • エンジンやミッションから重大な異音がする
  • 灯火類が正常に作動しない
  • 長期間放置され、車両状態が確認できない
  • 事故で車体や足回りが損傷している

長期間動かしていない車は、バッテリーだけでなく、ブレーキ固着、タイヤ劣化、燃料や冷却系統の不具合も確認が必要です。

積載車・キャリアカーで運ぶ方法

積載車は、車を荷台へ載せて運ぶ方法です。運ぶ車のタイヤが公道に接地しないため、車検切れの車やナンバーのない車を移動させる場合に適しています。

次のような場合は、仮ナンバーより積載車が安全です。

  • 車が自走できない
  • 安全に走れるか分からない
  • 故障や事故の影響がある
  • 遠方の整備工場や売却先へ運ぶ
  • 自賠責保険を新たに用意して自走する必要がない
  • 申請や返却の時間を取りにくい

料金は、移動距離、車種、車高、車両重量、積み込み場所、タイヤが回るか、ハンドル操作が可能か、地下駐車場などからの搬出が必要かによって変わります。

電話やウェブで見積もりを取る際は、車検切れであること、エンジンがかかるか、タイヤが回るか、保管場所の状況を正確に伝えましょう。

レッカーと積載車の違い

一般にレッカーは、故障車の一部を持ち上げたり、けん引したりして移動させます。積載車は車両全体を荷台へ載せて運びます。

方法 特徴
レッカー・けん引 車輪の一部が路面に接する場合があり、車両状態や法的条件の確認が必要
積載車 車両全体を荷台へ載せるため、車検切れや不動車の搬送に向いている

車検切れの車だからロードサービスへ依頼すれば必ず運んでもらえるとは限りません。

例えばJAFは、車検や自賠責保険が切れた車の単なる搬送をロードサービスの対象外と案内しています。契約している保険会社やロードサービスについても、車検切れ車の搬送対象になるか事前に確認してください。

陸送業者へ依頼する方法

陸送業者は、車両の輸送を専門に行います。遠方への移動、中古車の売買、引っ越し、オークション会場への搬送などで利用されます。

ただし、すべての業者が車検切れ・不動車・事故車に同じ条件で対応するわけではありません。

見積もりでは次の点を確認しましょう。

  • 車検切れ車に対応しているか
  • エンジンがかからなくても運べるか
  • タイヤやハンドルが動かなくても対応できるか
  • 基本料金に含まれる距離
  • 積み込みや特殊作業の追加料金
  • 高速道路やフェリーなどの費用
  • キャンセル料
  • 輸送中の補償
  • 引き取り日と到着予定日

整備工場へ引き取りを依頼する方法

車検を取り直す予定で整備工場が決まっている場合は、工場へ引き取り可能か相談する方法があります。

自社の積載車を持つ工場であれば、自宅や保管場所まで引き取りに来てもらえる場合があります。

ただし、「車検を依頼すれば搬送無料」とは限りません。距離や車両状態によっては搬送費が必要です。

車検見積もりを依頼するときは、次の費用をまとめて確認しましょう。

  • 引き取り・搬送費
  • 点検・診断費
  • 車検の法定費用
  • 整備費
  • 部品交換費
  • 代車費用
  • 車検に通らなかった場合の費用

売却するなら買取業者の引き取りも比較する

今後その車に乗らない場合は、仮ナンバーや車検を用意せず、車検切れの状態で売却できる可能性があります。

車種、年式、走行距離、故障状態、部品需要などによっては、車検切れでも査定対象になります。

売却するためだけに車検を通しても、支払った車検費用がそのまま査定額へ上乗せされるとは限りません。

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車検切れのまま引き取りを相談する

車検を取り直さず売却する場合は、査定額だけでなく、引き取り費用や手続き費用も確認しましょう。

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走行できる車なら複数の査定を比較する

車検は切れていても、車両自体に大きな故障がなく一般的な中古車として評価される可能性がある場合は、複数の買取店で査定額を比較する方法があります。

ただし、査定場所へ自分で運転して行くことはできません。出張査定に対応しているかを確認しましょう。

複数の買取店で査定額を比較する

車検切れの車に対応できるか、出張査定や引き取りの条件を各社へ確認してください。

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仮ナンバー・積載車・売却を費用で比較する

費用は地域、距離、車両状態、保険期間によって変わります。単純な基本料金だけでなく、目的を達成するまでの総額を比較してください。

方法 主に必要な費用 確認すべき点
仮ナンバー 申請手数料、自賠責保険料、燃料代など 車が安全に走れるか、許可目的・経路に合うか
積載車・陸送 基本料金、距離料金、積み込み作業料など 不動車対応、追加料金、補償
整備工場の引き取り 搬送費、点検費、車検・整備費 車検不合格時や修理中止時の費用
買取業者の引き取り 引き取り費、手続き費が査定額から差し引かれる場合がある 最終的な手取り額

仮ナンバーの手数料だけを見ると安く感じますが、自賠責保険の加入、整備、車検、移動中の故障リスクまで含める必要があります。

売却予定なら、車検費用をかける前に現状査定を受け、車検を通した場合の価値と比較しましょう。

車検を取り直すか売却するかの判断基準

次の条件に当てはまる場合は、車検を取り直して乗る選択肢があります。

  • 車全体の状態が良い
  • 重大な故障がない
  • 車検整備費が予算内に収まる
  • タイヤやブレーキなどの交換が少ない
  • 今後も数年間乗る予定がある
  • 同等の車へ買い替える費用が高い

次の条件に当てはまる場合は、車検前に売却も比較しましょう。

  • 長期間放置していた
  • エンジンがかからない
  • 警告灯や異音がある
  • 車検と修理の合計が高額になる
  • 年式が古く走行距離も多い
  • 錆や腐食が進んでいる
  • 今後ほとんど使用しない
  • すでに次の車がある

車検切れの車はどうする?乗り続ける・売却・廃車の選択肢

車検切れの車を動かす前の確認項目

  1. 車検の満了日を確認する
  2. 自賠責保険の有効期間を確認する
  3. 移動の目的と行き先を決める
  4. 車が安全に自走できるか点検する
  5. 仮ナンバーの対象になる目的か自治体へ確認する
  6. 積載車や陸送の見積もりも取る
  7. 車検・整備・搬送の総額を確認する
  8. 現状の査定額を確認する
  9. 乗り続けるか売却するか比較する

よくある質問

仮ナンバーを付ければ普段どおり運転できますか?

できません。許可された目的、期間、経路に限って運行できます。通勤、買い物、ドライブなどには使用できません。

仮ナンバーは当日に取得できますか?

必要書類がそろい、申請内容が認められれば、当日または前日に申請できる自治体があります。受付時間や必要書類は自治体へ確認してください。

自賠責保険が切れていても仮ナンバーは借りられますか?

運行期間中に有効な自賠責保険が必要です。切れている場合は、先に加入手続きを行います。

車検切れの車をJAFに運んでもらえますか?

JAFは、車検や保険が切れた車の単なる搬送をロードサービスの対象外と案内しています。積載車を持つ整備工場、陸送業者、買取業者などへ相談してください。

車検切れの車は売却前に車検を通した方が高く売れますか?

車検費用以上に査定額が上がるとは限りません。まず現状査定を受け、車検と整備にかかる費用を差し引いて比較しましょう。

まとめ:車検切れの車は目的と状態に合った方法で動かす

車検切れの車は、そのまま公道を走行できません。

車が安全に走れ、車検や登録などの許可対象目的で移動する場合は、仮ナンバーを申請する方法があります。

故障している、安全性が分からない、遠方へ運ぶといった場合は、積載車や陸送を利用した方が安全です。

今後乗らない場合は、車検や整備費をかけず、現状のまま引き取り可能な買取業者へ相談する方法もあります。

判断するときは、次の点を比較してください。

  • 車が安全に自走できる状態か
  • 仮ナンバーを利用できる目的か
  • 自賠責保険が有効か
  • 積載車や陸送の費用はいくらか
  • 車検と整備の総額はいくらか
  • 今後もその車に乗る予定があるか
  • 現状の査定額はいくらか

仮ナンバーの手数料だけで判断せず、車検、整備、自賠責保険、搬送、今後の維持費まで含めて、最も負担の少ない方法を選びましょう。


※臨時運行許可の対象目的、必要書類、手数料、受付日、返却方法は自治体によって異なります。申請前に利用する市区町村の最新案内を確認してください。

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